水銀体温計と小学生の思い出

少し前までは一家にひとつはあった水銀体温計。うちには今でもありますが、時々使うことがあると、自分が小学生の、小さかったころの思い出がよみがえってきます。
よく漫画などでも使われるずる休みの一幕。誰も見ていない隙を狙って体温計をこすって38度くらいまで上げる。

こんな光景はデジタル体温計では不可能です。当時の子供達は誰に教わるとも無くみんなこの知恵を持っていました。いかに真実味のある温度まであげるかがミソで、平熱の低い私は、37.5度くらいが丁度よかったのです。実に良い時代でした。
そして、計った後には温度を下げるのに体温計をぶんぶん振りますが、その時何かにぶつけて体温計を割るのがお決まりです。多分使ったことのある人なら必ず一度は経験するのではないでしょうか。
水銀は触ると毒だというのは知っていましたから、割った後散らばったガラスや水銀を拾い集めるのにびくびくしたものです。周りを注意してからやれと、親にもこっぴどく怒られましたしね。
その時初めて、水銀は金属なのに液体のようで、それでいて球状になることを学びました。球状になった水銀は手でつまめるのだというのもその時知りました。ある意味実体験で理科を学んでいたのです。水銀に触れるのが一瞬だったら大丈夫と思っていたのでしょうけれど、今考えると結構危ないですね。
大人になった最近ではもっぱらデジタル体温計に頼っていますが、今でもあの水銀体温計の、紐のついた透明なケースを眺めるたびに何だか懐かしい気持ちになるのです。

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